「マイオブレース」という名前を聞いたことがある保護者の方は増えています。でも「本当に効果があるの?」「世界ではどう使われているの?」という疑問を持つ方も多いはずです。この記事では、マイオブレースの歴史・科学的根拠・世界各国の取り組みを詳しくご紹介します。
マイオブレースの誕生:1989年、オーストラリア
マイオブレースは1989年、オーストラリアの歯科医師クリス・ファレル博士によって開発されました。ファレル博士が問題提起したのは、従来の矯正歯科の「常識」でした。
当時の矯正は、乱れた歯をワイヤーで強制的に動かすことが主流でした。しかし博士は長年の臨床経験から、ある疑問を持ちます。「なぜ矯正治療が終わった後、歯並びが元に戻ってしまうのか?」
博士が出した答えは明快でした。
「歯が並んでいないのは、口の機能が正しく働いていないから。
その原因(口呼吸・低位舌・異常嚥下)を治さない限り、
どんなに歯を動かしても後戻りは起きる。」
この発想をもとに開発されたのがマイオブレースシステムです。歯を「動かす」のではなく、歯が乱れる「原因」を取り除く——この根本的な転換が、世界中の小児矯正に革命をもたらしました。
35年以上・世界100カ国以上への広がり
マイオブレースは誕生から35年以上が経過した今、世界100カ国以上・10,000を超えるクリニックで導入されています。これほど広く普及した背景には、科学的な有効性の証明と、実際の臨床現場での信頼の積み重ねがあります。
オーストラリア・ニュージーランド
発祥の地であるオーストラリアでは、小児の口腔機能訓練が歯科治療の標準的な概念として定着しています。ファレル博士が設立したMRC(Myofunctional Research Co.)社が本部を置き、世界への普及を主導しています。
ヨーロッパ
ドイツ・フランス・イギリスをはじめとするヨーロッパ各国でも広く普及しています。特に北欧では、学校歯科検診と連携した早期介入が進んでおり、口腔機能の発達支援が教育の一環として位置づけられている国もあります。
アメリカ・カナダ
北米では、小児歯科・矯正歯科の分野で「口腔筋機能療法(MFT)」との組み合わせとして取り入れられています。ADHD・睡眠障害との関連研究も進んでおり、口腔機能改善が子どもの発達全体に与える影響への注目が高まっています。
アジア
中国・韓国・台湾・タイなどアジア各国でも急速に普及しています。スマートフォンの普及による口呼吸・姿勢の悪化が子どもの歯並びに影響を与えているという問題意識が、アジア全体で共有されています。
日本
日本では、口腔機能発達不全症という概念が2018年に保険適用され、子どもの口の機能発達への医療的な関心が急速に高まっています。マイオブレースはこの流れと軌を一にするかたちで普及が進んでいます。
科学的根拠:査読論文が示す効果
マイオブレースの有効性は、世界各国の研究者による査読論文によって裏付けられています。主な研究成果をご紹介します。
顎の発育への効果
口腔筋機能療法と装置を組み合わせた治療が、上顎の横幅の拡大を促し、歯が並ぶスペースを自然な形で確保することが複数の研究で示されています(Usumez et al., 2004 / Keski-Nisula et al., 2008)。
後戻りの少なさ
矯正治療と並行して口腔筋機能療法を行ったグループは、行わなかったグループと比較して治療後の後戻りが有意に少ないことが示されています(Smithpeter & Covell, 2010)。
睡眠・集中力への効果
口呼吸の改善により、睡眠の質が向上し、日中の集中力・行動面に改善が見られたという報告が複数あります。歯並びの改善が、子どもの全身の健康と発達に波及効果をもたらすことが示されています。
世界が注目する「口腔機能発達」という考え方
マイオブレースが世界で支持されている背景には、「歯並びは全身の健康のバロメーター」という考え方があります。口呼吸・低位舌・姿勢の悪さは、歯並びだけでなく以下にも影響します。
✅ 睡眠の質(口呼吸→いびき→睡眠時無呼吸)
✅ 集中力・学習能力(脳への酸素供給量に関係)
✅ 姿勢・運動能力(舌骨・頸椎の位置と連動)
✅ 免疫力(鼻呼吸フィルターが機能しなくなる)
✅ 顔の発育(顎の形・顔の対称性)
歯並びを整えることは、見た目の問題だけでなく、子どもの心身の健全な発育そのものにつながっています。世界100カ国以上が35年かけて積み上げてきたエビデンスが、そのことを示しています。
Konohaがマイオブレースを選ぶ理由
Konoha こどもの歯ならびクリニック学研都市は、日本でもいち早くマイオブレースを導入したクリニックの流れを汲んでいます。世界基準の治療を、福岡市西区の地域の子どもたちに届けたい——その想いがKonohaの原点です。
「歯並びが気になり始めた」という段階でのご相談が、最善の結果につながります。まずは無料相談からお気軽にどうぞ。
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